ロックマンXセイヴァーT - 第弐章 - 第十一話
第十一話

辺り一面にビ−ム同士が擦れ合うイオン臭が漂う。
なんとか疾風を天空覇で受け止める事が出来た。
しかし、今のセイアにはそれが精一杯だった。
「く・・くぅ・・。」
バッと、ブレ−ドを横に流し、体制を整えるが、
「ちっ!雷神撃!!」
ゼロはすかさず電気の突きを放ってきた。
素早く屈み、突きを躱す。
そして、そのままブレ−ドを押し上げ、バックステップで間合を取った。
「うぉぉ!!」
ドドドドと、バスタ−を乱射していく。
遠距離なら分がある。
「なかなかやるな。だがっ!!」
ゼロは、バスタ−の雨を潜り抜けつつ、セイバ−を上から下に掛けて大きく振った。
すると、セイバ−の刃から、蛍光色のエネルギ−波が放たれた。
そう”電刃零”
「うぁ!!」
正面から受け止めてしまったセイアのア−マ−に、
無残な傷跡が残った。
なんとかエネルギ−の余波を地面に叩きつけ、消滅させたが。
もう一度あれを受けるようなことがあれば、ただでは済まないだろう。
「くそ・・喰らえぇ!!」
瞬間的チャ−ジし、放った。
「電刃零!」
再びエネルギ−波が放たれた。
蒼い閃光と、蛍光色のエネルギ−波が空中で激突した。
ギリギリと押し合う二つのエネルギ−。
しかし、数秒後、電刃零がバスタ−を突き破り、再びセイアにその牙を剥いた。
出力的には同等だったであろうが、
鋭利に収束された電刃零と、ただのエネルギ−の塊のバスタ−では、
出力が同じだろうと、実戦では差がでてしまうのだ。
「っ!!」
素早く躱したつもりだったが、
左肩ア−マ−に掠ってしまい、カラァンと言う乾いた音と共に、
ア−マ−の一部が斬り裂かれた。
「ふっ・・もう終わりか?」
セイバ−を構え、一つ鼻を鳴らすゼロ。
「くそ・・。」
(どうすればいい?電刃零に打ち勝つには・・。
バスタ−じゃ押し合っても勝てないし・・きっとブレ−ドも届かない。
なんか電刃零にそっくりな技でも出せれば・・!)
「来ないのか?ならば喰らえ!!」
三撃目の電刃零が放たれた。
どうする?
バスタ−で迎撃する事は不可能だ。
ブレ−ドで受け止めたとしても追撃が来る。
ならばどうする?
答えは簡単・・自分も電刃零を撃てばいい。
しかし出来るのか?
「ちっくしょぉぉぉ!!」
セイアは半ばヤケになりながらも、
レ−ザ−・ブレ−ドを左から右へ掛けて大きく振った。