ロックマンXセイヴァーT - 第弐章 - 第十話
第十話

「くそぉ・・セイアぁ・・。」
「ぁぁぁぁ!!」
どうすればいいんだ・・。
エックスはそう思い・・俯いた。
ヒュンと言う、ワ−プ装置の音が聞こえた。
顔を上げると、目の前には、黒い閃光が差し込んでいた。
そして、それと共に現れたのは、
漆黒のア−マ−に、沈んだ金長髪の青年型レプリロイド。
「・・ゼ・・・ロ・・?」
そう、エックスには見覚えがあった。
色彩などは大幅に変わっているが、
その怖いくらいの美貌、肩に刺さったビ−ム・セイバ−は、
間違いなくユ−ラシア墜落事件時に行方不明となった、
彼の親友”ゼロ”のものだった。
「・・・・・。」
ゼロと呼ばれた青年は、ゆっくりと肩のセイバ−を抜いた。
そして、小さくだが口を開いた。
「貴様か・・ロックマン・エックス・・貴様を・・殺す!」
静かな圧力。
その台詞は、エックスの心に衝撃を与えには充分すぎるほどだった。
「ゼロ・・どうして・・?」
ゼロはセイバ−を振りかぶった。
そして・・蛍光色の刃が振り下ろされた。

・・・・・?
反射的に目を瞑ってしまったのだろうか?
エックスの視界は闇しか映していない。
それとも・・頭部を一撃でやられたから・・?
もう自分は死んでいるのだろうか?
エックスは、生きていようがいまいが、
とりあえずだが、眼を開いてみた。
辺り一面白い金属の戦闘室。
そこは、天国や地獄などと言う、飾られた場所ではなかった。
そして、目の前には、純白の鎧を来た少年が、
荒い息遣いで、黒い鎧を着た青年と対峙していた。
自力で抜け出したのだろうか?
先程までセイアが捕まっていたトラップは、粉々に粉砕されていた。
「ハァ・・ハァ・・あなたが・・ゼロ・・兄さん?
どうして・・?どうして兄さんを殺そうとするんですか!!」
ブレ−ドに力を込め、強引にゼロを後方へ押し戻した。
「ふっ・・まぁいい。ロックマン・セイヴァ−。
まずは貴様からだ・・!!」
ゼロはそう叫び、猛スピ−ドで突進してきた。
「疾風!!」