ロックマンXセイヴァーT - 第壱章 - 第八話
第八話

翌日
フロンティア学園
中等部 TーT
セイアは今日も学校に来ている。
「あっ、オハヨ−徳川君。」
クリスは、セイアを確認するなり声を上げた。
「あぁ・・おはよう。」
慣れない様子で、頬笑み返すセイア。
キ−ンコ−ンカ−ンコ−ン
始業のチャイムが鳴った。
「げっ!もう授業!?」
セイアはハンタ−ベ−スから通っているので、
どうしても少し遅れ気味になってしまうのだ。
セイアは慌てて鞄の中の荷物を取り出すが・・
ガララ
そうしている間に、担任の教師が教室に入ってきた。
「コラ徳川!とっとと席に着け!」
「はぁい・・。」
クラス中が、ドッと笑いの渦に巻き込まれた。

放課後
学校を出ようと、校門に差しかかったとき、
門の前に、セイアより二回りは大きいであろう巨漢が立っていた。
{高等部の生徒かな・・?}
そう思いながらも、校門に足を掛けたセイア。
「青色の髪に翠の瞳・・君が徳川君かい?」
突然・・男が声をかけてきた。
「・・・・?」
「そのようだな・・。俺は高等部VーWの”片桐 悟{カタギリ サトシ}”
この学園の番を張ってるもんだ。」
「そのサトシが・・僕に何のようですか?」
とりあえず先輩と言うわけで、敬語を使用することにした。
「まぁその前にコイツを見てもらおうか?」
ブン
サトシと名乗る男は、そう言うと、セイア目掛けて何かを投げつけてきた。
「!?」
やけに大きいとおもう。
その大きさは、セイアの背丈ほどある。
それは・・
「う・・うぅ・・。」
・・・・人だった。