ロックマンXセイヴァーT - 第壱章 - 第六話
第六話

放課後になると、セイアの周りをクラスの女の子が取り巻いていた。
「ねぇねぇ。徳川君て、髪染めてるの?」
「いや・・これ・・地毛なんだ。」
セイアは、頬を人指し指で撫でてみせる。
「何人家族なの?」
セイアの隣に立っている少女が問う。
「二人。兄さんと二人暮らしなんだ。」
セイアの頭には、嫌になるほど自分に似、
優しく澄んだ瞳をした、蒼い髪の少年が浮かんでいた。
「へぇ〜・・大変だね。」

そんな会話がなされている最中・・。
彼らとは対照的に、暗いム−ドを漂わせている二人がいた。
パッと見彼らには”不良”と言う形容詞がぴったりであろう。
一人はやけに短い制服で、髪を金に染めている。
もう一人は髪を赤く染め、彼と同じように短い制服を着ている。
「おい・・あの転校生・・生意気だな。」
「おぉ・・いっちょ締めてやるか。」
二人は・・そんな会話を交わしていた。

そして・・
「さぁ・・帰るとするかな。」
荷物を少々乱暴に鞄に詰め込むセイア。
鞄を背負うと、上履きを履き替え、校舎を出た。