ロックマンXセイヴァーT - 第壱章 - 第四話
第四話
時刻は八時三十分
ここは・・エックスの部屋
「きろ・・起きろ。セイア・・・。」
「ん・・んん・・。あ・・起きます・・今起きます・・。」
そう眠い目を擦りながら、ベッドからはい出してきたのは、
この部屋のもう一人の住人であり、エックスの弟の「セイヴァ−」だ。
しかし、セイヴァ−では呼びづらいと言うことで、短縮して「セイア」と呼ばれているが・・。
「お前もイレギュラ−・ハンタ−になったんだから・・。朝八時には起きるんだぞ?」
そう・・まるで母親が子供に言い聞かせるような口調で、エックスが注意を促す。
「はぁ〜い・・。」
不満そうに口を尖らせて、セイアが短く答える。
「でもまぁ・・最近はあんまりイレギュラ−が発生してないからいいけど・・。
シグマ大戦にでもなったら、お前・・生き残れないぞ?」
エックスは、セイアの額を人指し指で突いてからかう。
「それじゃあ、俺は、パトロ−ルに行ってくるから、部屋でおとなしくしてるんだぞ?」
エックスは、そう言い残すと、セイアの頭をポンポンと叩き、部屋を出て行ってしまった。
「ヴ〜・・つまんない・・。」
はぁ・・と溜め息が一つ。
一時間後
シュン
不意に、部屋のドアが開いた。
エックスが帰室したのだ。
「ただいま・・っと。・・あれ?セイアぁ。」
いつもなら、出迎えてくれるセイアの姿が見当たらない。
エックスは、リビングの方へと移動してみた。
すると・・
「あっ。兄さんお帰り・・。」
セイアは、気がついたように手を上げ、頬笑む。
なにやら音がする。
どうやら、TVがついているらしい。
「ん?何見てたんだ?」
頬笑み返し、TVを覗き込んでみた。
そこには・・
「フロンティア学園入学式」
と、デカデカと表示してあった。
”フロンティア学園”とは・・
人間とレプリロイドが、共に学び会うことが出来る、有数の珍しい学校だ。
「いいなぁ・・学校って。面白そうじゃん。」
冗談まじりの一言。
しかし・・
「・・行きたいか?」
「へ?」