ロックマンXセイヴァーT - 第壱章 - 第二話
第二話
「何かあったのかい?」
エックスは、奥でゴソゴソと何かをいじっている紫色のレプリロイド「ゲイト」に、
声をかけてみた。
「ん?やぁエックス君。やっと来たね!実は・・君に見せたい物があるんだ。」
ゲイトは、そう言いながら、何かの設計図が映し出された画面を指さす。
エックスは、言われるがままに、画面を覗き込んでみた。
「え〜っと・・何々?」
そこに表示されていたのは・・。
「新ロックマン開発計画!!?」
一通り読み終えたのだろう。エックスが素っ頓狂な声を上げた。
「そうさ・・君とゼロのDNAデ−タを融合させて、
新たなレプリロイドを開発しようと思うんだ。」
ゲイトが、心なしか踏ん反り返りながら言う。
「・・・・。」
エックスは無言だ。
「そう・・今まで君とゼロが揃っていたからこそ、世界は大事には至らなかったけど、
今はそのゼロがいない・・。
だから、ゼロの代わりにって思ってね。」
「へ〜・・。」
エックスは、「世界を大事に至らせたのは君もなんだよ」と、思いながらも、
その通りだと結論付けたらしく・・
「そうか・・それなら・・。」
「それじゃあ・・早速・・。」
ゲイトの眼に、怪しい光が宿る。
{まさか・・。}
予感は的中した。
ゲイトは、怪しい足どりでエックスに接近してくる。
「えっ・・?ちょっ待っ!んぎゃぁぁぁぁぁ!!」