ロックマンXセイヴァーT - 第壱章 - 第十二話
第十二話
翌日
エックスは、第十四地区のパトロ−ルをしていた。
「今日も平和だなぁ・・。」
のんびりと街を歩くエックス。
もはやパトロ−ルと言うより散歩である。
鼻歌を歌いながら街を歩いていると・・
ドゴォォォン
「!!?」
突然、何者かの手によって、付近のビルが爆破された。
「なに!?」
直ぐ様ア−マ−を装備し、逃げ惑う市民たちを誘導するエックス。
「キャ−!」
「イレギュラ−だ!!」
「落ち着いて!落ち着いてください!!」
数分後
市民たちが完全に避難し終えた。
「グォォ!!」
爆破されたビルの上では、イレギュラ−と思われる影が咆哮している。
エックスはバスタ−を構えたが・・
{いや・・こんな所でバスタ−はマズい・・。接近戦で倒さないと・・!}
「グォォ!?」
イレギュラ−は、エックスを確認するなり、襲いかかるように飛び降りてきた。
ヴァイン
エックスは、肩に収納していたゼット・セイバ−を抜いた。
「グルォォ!!」
イレギュラ−が猛スピ−ドで襲いかかってくる。
「くぅ・・!」
余りのスピ−ドに、肩を掠ってしまった
肩から少量の鮮血が滲む。
イレギュラ−は反転し、再びエックスに襲いかかってきた。
だが・・
「喰らえ!」
ザン
ドォォン
エックスがセイバ−を横に一閃すると、イレギュラ−はいとも簡単に真っ二つになり、
爆裂した。
「ふぅ・・。」
エックスは一息つき、セイバ−を納めた。
「さぁて・・パトロ−ルの続きと行こうかな・・。」
ドゴォォォ
「ぐぁ!!」
歩き出そうとしたエックスを、何者かのエネルギ−弾が襲った。
「な・・に・・?」
エックスの身体が力無く仰け反る。
そして・・エックスの視界に、自分ーを撃ったであろう人物が入った。
「お前は・・VA・・V・・。」