ドォォォン
目の前には戦闘の光。
闘っているのは・・・自分にそっくりだが、多少幼い印象を受ける少年型レプリロイドと、
漆黒のア−マ−を装着した同じく少年型レプリロイド。
「こんな闘いは止めよう!!フォルテ!!僕と君が戦う理由なんか・・無いはずだ!!」
蒼い少年は、間髪入れずに放ってくる、レ−ザ−を回避しながら叫ぶ。
「うるさい!俺は・・俺は貴様を倒して、俺が最強だということを照明してやる!!
死ね!ロックマン!!」
黒い少年は、闘いを止めようとはしない。
−ロック・・マン・・?
酷く懐かしいと思う。
昔こんなことがあったと思う。
なぜだろう・・?
自分は起動してから一年経っていないはずなのに・・。

−・・?
突然場面が切り替わる。
「ゼロ・・・?ゼロ・・一体どうしたんだよ・・。」
先程のロックマンと呼ばれていた少年が、多少成長した様な青年とも少年とも言えないレプリロイドが、
紅いア−マ−が印象的な青年と対峙していた。
紅いア−マ−の青年からは、紫色のオ−ラが張っていた。
「貴様か・・貴様がエックス・・貴様を・・・倒す・・!」
青年〜ゼロ〜は、ゆっくりと目を開くと、そう呟いた。

またしても場面が切り替わる。
そこでは、ドクロの装飾品を装着した戦闘機。
そして、先程の蒼い青年。そしてもう一人・・嫌になるほど自分にそっくりな少年。
「死ねぇぇぇ!!」
ドォォォン
低い老人の声と共に、戦闘機から極太のレ−ザ−が発射される。
カッ
回避が間に合わなかったのだろうか?
少年を庇い、蒼い青年〜ロックマン・エックス・・?〜がレ−ザ−にさらされる。
そして・・数秒。
少年が、大破したエックスを抱き締めて泣きじゃくっていた。
「大丈夫か・・?セイア・・・。」
エックスは苦しそうに呟く。
「うう・・兄さん・・。」
セイアと呼ばれた少年は、大量の涙を流している。
「安心しろ・・貴様もすぐに兄貴のところに送ってやる!!」
老人が、そう言った時・・
「貴様が・・貴様が・・貴様が・・総て悪いんだ・・・!」
セイアがユラリと立ち上がる。
「貴様が総て悪いんだ!!殺すなら僕を殺せばいいじゃないか!!
貴様だけは・・貴様だけは許さない!!」
セイアは、そう叫ぶとサ−ベルを掲げた。
「ソウルストライク!!!!」
セイアがそう叫んだ瞬間、サ−ベルが巨大化。
戦闘機を斬り裂いた。

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