世界
「お・・おい・・一体どうしたんだ・・?
ロックマンは・・勝ったんじゃ・・。」
突然の出来事に、人々は言葉を失った。
確かに、今まで自分たちを脅かしていたロックマン・フラットは、
コ−ドのヴァルキリ−・レインによって倒されたはずだ。
人々は・・ただコ−ドが彼を倒してくれることを祈るしか出来なかった。

「ハァ・・ハァ・・うぉぉぉ!!」
なんとか立ち上がり、斬り掛かる。
しかし・・
ヒュン
「!?」
突然、コ−ドの視界から、フラットの姿が掻き消える。
「フン・・コノ程度カ・・残念ダ・・死ネ!!」
ドォォン
「ぐぁぁぁ!!」
後方から狙撃された。
先程、コ−ドのメットを吹き飛ばしたあの力。
紫色の閃光に、コ−ドの身体が完全に飲み込まれた。
・・・・・・
「ハァ・・ハァ・・・まだ・・まだだ・・。」
閃光が晴れると、その中から少年の姿が見えた。
蒼いア−マ−が印象的だ。
と・・言っても、今ではそのア−マ−も、ボロボロに大破してしまっている。
今のフラットの一撃は、完全に致死量のダメ−ジだった。
しかし、コ−ドは瞬間的にア−マ−を自切し、それを形代にしたのだ。
「ホォ・・根性ダケハナカナカノモノダ・・。」
フラットは、感情のこもらない機械音声で、そう呟いた。
対するコ−ドは・・。
頼みの綱のア−マ−も、今の一撃で破壊されてしまった。
今、自分に残っているのは・・バスタ−・・セイバ−・・そして、通常のア−マ−のみ。
それははたから見れば、無謀としか言い様がない状態だ。
しかし・・コ−ドは諦めない。
例えどんな状態でも・・彼は諦めないだろう。
「っ!!喰らえぇぇ!!」
跳躍し、チャ−ジ・ショットを放つ。
「・・・・。」
バァァン
フラットは、それを軽く手でさばいて消滅させる。
当然だ。ヴァルキリ−・ア−マ−を装着していても敵わないのだ。
それを・・通常のア−マ−で敵うわけなど無い。
「くっ!まだだぁぁぁ!!」
着地すると同時に、突進し、セイバ−を振り下ろす。
キィィン
当然のごとく受け止められる。

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