限界だ・・。
先程まで、勢いで闘っていたため、疲労は感じなかったが・・。
今まで溜まっていた疲労は相当のものだ。
当たり前だ。この数日間、無休で闘って上、先程まで生死を分ける戦いを繰り広げたのだ。
今・・負担が一気に彼のからだを襲った。
「くそ・・負けて・・溜まるか・・畜生・・。」
フラリと立ち上がり、バスタ−を構える。
しかし・・
ドゴォ
「ぐはぁ・・!!」
立ち上がった瞬間、フラットの拳が、コ−ドの腹に食い込んだ。
ドゴゴゴゴコゴゴ
フラットは、そのままの状態で、更に拳を放ってくる。
「ぐあぁぁぁぁ!!」
拳に翻弄されていくコ−ド。
「死ネェェ!!」
そして、最後に、カカト落としがコ−ドに振り下ろされた。
−嫌だ・・。
ガシィィィン
「ナニ!?」
反射的に身体が動いた。
気がついたときには、黄金の光剣が、フラットの蹴りを受け止めていた。
「まさか・・ベルザさん・・?」
そう・・そのサ−ベルは、数日前、息絶え絶えのベルザが、最後にコ−ドに残したものだった。
そして・・それを思い出すと同時に、コ−ドの身体に力が湧き上がってくるような感覚が走った。
「っ!!うぉぉぉぉ!!」
ヴィィン
そのまま、サ−ベルを押し上げ、体制を崩す。
そして、続けざまに回し蹴りを放ち、フラットを後方へ押しやる。
「ヌォ!!」
ドゴォォ
フラットが壁に激突する。
そして・・・。
コ−ドはある決心をした。
このままチマチマ闘ったとしても、勝てる可能性は零に近い。
そうなれば・・次の攻撃に全てを賭けるしかない。
コ−ドは、サ−ベルを高々と掲げ・・。
「今・・残っている全ての力をこの一撃に賭ける!!
うぉぉぉぉ!!」
ヴィィィィン
エネルギ−収束時の独特の音と共に、サ−ベルが巨大化していく。
フラットは、なんとか抜け出したが・・。
「喰らえ!!ジャスティス・ストラッシュ!!!!」
ドゴォォォォン

戻る  進む