「くっ・・。」
壁に激突する瞬間、反転し、再びフラットの懐に飛び込む。
「エレクトリック・ア−ト!!」
ヴァィン
そして、エレクトリック・ア−トによってサ−ベルを発生させ、斬り掛かる。
キィィィン
「ヌヌヌ・・。」
「くぅ・・。」
真剣白羽取り。
電気のサ−ベルは、寸での所で受け止められていた。
・・・・・・・
・・・・・・・
それから数時間・・・一進一退の攻防は未だに続いている。
「ハァ・・・ハァ・・ハァ・・。」
コ−ドのア−マ−は、要所要所が破損し、バチバチとスパ−クしている。
フラットも同様だ。
「ハァ・・ハァ・・。うぉぉぉぉ!!」
キィィィン
ドゴォォォン
凄まじい轟音と共に、再び二人の影が激突を繰り返す。
激突しては離れ・・激突しては離れ・・。
先程から、延々と同じことが繰り返されている。
ドゴォォォン
「うぁぁ!!」
一瞬の気の緩みが隙を生じさせた。
フラットの一撃が、コ−ドを後方へ吹き飛ばす。
ドドドドトド
壁に激突すると同時に、バスタ−の雨がコ−ドを襲う。
「くそぉ・・。」
ボロリとヘルメットが崩れ落ちる。
蒼い髪が目に掛かって鬱陶しい。
「まだだ・・。」
だが・・
ガクッ
「なっ・・?」
突然、身体の力が抜ける。
限界だ。

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