ギィィィィ
「・・・来たか・・。」
鉄の擦れる音と共に、彼の目の前の扉が開かれる。
そして・・逆光を背に、姿を現したのは、蒼いア−マ−を輝かせる少年。
それを見て、彼はゆっくりと立ち上がった。
ギィィィ
バッバッバッ
扉が閉まると同時に、部屋の中を、一斉に照明が照らす。
広い空間だ。まるで野球ド−ムの如く。
「よくここまで来た・・誉めてやるよ。コ−ド・・。
いや・・ロックマン・コ−ド。」
紫色のア−マ−の青年〜ロックマン・フラット〜は、蒼いア−マ−の少年〜ロックマン・コ−ド〜
に対して、邪悪な笑みを向ける。
「フラット・・ルビウスさんはドコだ?」
静かにそう言うコ−ドの目は、今までに無い程鋭かった。
そう・・まるで”伝説の蒼き英雄”の如く。
「ほぅ・・ちょっと見ない間に逞しくなったな。
ルビウスなら、この先に監禁してある。アイツは役に立ってくれた。
ガイア・リカバリ−ズなどと言う、高性能な軍団まで用意してくれた。」
そう・・ルビウスは、フラットに捕えられた後、命令されるがままに、
ガイア・リカバリ−ズを制作したのだ。
逆らえば・・死。
「しかし・・よく人間やレプリロイドの為にここまで闘えるな。
地球の自然を汚染しているのは、奴等なのだぞ?」
「お前にはわからないのか!?人間も・・レプリロイドもあってこその地球なんだ!
それを滅ぼすという事は、地球を汚染していると一緒だ!!」
「ふっ・・どうやら貴様とは相入れないようだな。
長話が過ぎた・・来い・・コ−ド!!」
地球の歴史では史上初であろうか・・。
守護者として生まれた”ROCKMAN”同士の死闘が繰り広げられるのは。
果たして・・勝つのは”人間・レプリロイド”を護ると決意したコ−ドか・・
それとも・・”地球の自然”を護るため”人間・レプリロイド”を滅ぼそうとしたフラットか・・
その答えは・・二人だけが知っている。

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