なんと、コ−ドのブレ−ドが、アンダンテのソ−ドを打ち破り、
そのままアンダンテに深い傷を入れた。
「うぉぉぉ!!」
ズガガガガガガ
怯んだアンダンテの隙を突き、更に怒濤のラッシュを打ち込むコ−ド。
その余りの勢いに、アンダンテの身体は後方へ吹き飛ばされた。
「ぐぁっ!」
豪快な音を立て、壁に激突するアンダンテ。
ドォォォン
「なんだと!?」
立ち上がろうとしたアンダンテを、更に蒼い閃光が包む。
「ハァ・・ハァ・・・。」
目の前には、いつのまにかヴァルキリ−・ア−マ−を装備していたコ−ドが、
バスタ−を構えて立っていた。
−なぜだ・・?前にアイツが勝ったのは、ア−マ−のおかげのはず・・。
ドコにそんなエネルギ−が・・。
フラッとアンダンテが立ち上がる。
その黒いア−マ−には、無残な傷が刻まれている。
「一体・・ドコにそんな力が・・・。」
「言っただろう・・?護る。それだけだ。」
そう言うアンダンテの目は・・沈んでいる。
自分は勝てるはずなのだ。
自分は負けるはずが無いのだ。
ずっと・・そう考えていた。
だが・・。
「ふっ・・そうか・・ならば・・来い!ロックマン・コ−ド!!」
「ああ・・行っくぜぇぇぇ!!」
カッ
一瞬だった。
瞬間的に斬り掛かってきたアンダンテを、超スピ−ドで回避し、
後からバスタ−を放つが、ギリギリで回避される。
だが、間髪入れずにコ−ドのセイバ−がアンダンテを斬り裂き、
隙だらけになったアンダンテの後ろに回り、ヴァルキリ−・バスタ−で狙撃した。
その間・・1.5秒。
正に神速の闘いであった。
「く・・くそ・・。」
アンダンテは、力無く床にひれ伏している。
今のダメ−ジは相当高く、もう立ち上がることなど出来ないだろう。
「アンダンテ・・ギリギリで急所を外した。
大丈夫。死にはしないよ。もう僕は・・誰も殺したく・・ないから・・。
さぁ・・僕はあんたに勝ったんだ。通してもらうよ。」
コ−ドは、そう呟き、セイバ−をバックパックに納めると、
振り返り、先に進んでいった。
「コ−ド・・君・・。その甘さが命取りにならなきゃいいけどね・・。」
走り去るコ−ドの背中に、アンダンテはそうとだけ呟いた。

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