キィィィン
「く・・。」
「へへぇ!」
ギリギリと押し合う二つの刃。
前回までなら、圧倒的にコ−ドの方が優勢であったが・・
今回は・・
{重い・・・こいつ・・本当に強くなってる・・。}
カッ
二人が同時に後方へ飛ぶ。
「うぉぉぉ!!」
ドドドドドドドド
その体制から一気にバスタ−を掃射する。
「へっ!」
アンダンテは素早く跳躍し、バスターの雨を回避する。
そして・・直ぐ様空中から斬り掛かる。
ダン
なんとかバックステップで剣撃をかわし・・
「ウォ−タ−・サイクロン!!」
一瞬の隙を突き、水の竜巻を撃ち込む。
「うぉ!?」
やけにすんなりと直撃した。
明らかに遊んでいる。
まるでダメ−ジの無い、アンダンテの表情が、それを証明してくれている。
「どしたの?本気出したら?」
小馬鹿にしたような笑みを向けるアンダンテ。
その表情に、コ−ドの頭に血が上る。
こちらは地球の運命を賭けて闘っているのだ。
それを・・こんなふざけた態度で馬鹿にされたら、
誰でも頭に来るであろう。
「うぉぉぉ!!フレイム・ストライク!!」
ソ−ドを肩にまわし、隙だらけのアンダンテに、コ−ドが焔のブロウを叩き込む。
しかし・・
ガシッ
しかし、コ−ドの拳は、いとも簡単に掴まれてしまった。
「くぅ・・・。」
この時、初めてコ−ドは危機感を覚えた。

戻る  進む