数時間後
陽は少しずつ落ち始め、辺りは、オレンジ色の光に照られていた。
{おかしい・・・あれから随分経つのに、次の刺客が現れない・・?}
「・・ん?」
走り続けるコ−ドの目の前に、巨大な”門”が姿を表した。
「・・・・?」
立ち止まるコ−ド。
「フフフフ・・・ハッハッハッ!!待っていたぞ?ロックマン・コ−ド。」
「!?」
突然どこからか、挑発的なセリフが飛んできた。
辺りを見回すコ−ド。
しかし・・・人影は見えない。
「どこを見ているんだ?俺様はココだぞ?」
ヒュン
突然、コ−ドの目の前に、赤い流線型ボディの人形レプリロイドが現れた。
「なにっ!!」
コ−ドはすかさず間合いを取り、セイバ−を抜いた。
「まぁそんな慌てるな・・。俺の名は”ライツ”史上最速のレプリロイドさ。」
ヒュン
ライツと名乗ったレプリロイドの姿が、一瞬にして掻き消える。
「ノロいノロい!!」
バキッ
「ぐわっ!」
突然コ−ドの背中に激痛が走る。
なんと、ライツは、すでに後に回り込んでいたのだ。
「くっ!」
態勢を立て直し、バスタ−を放つが・・
「遅いって言ってんだろ!?」
やはり、ライツを射止めることは出来なかった。
シュンシュンシュンシュン
辺り一面から、ライツの移動する音だけが聞こえてくる。
{どこだ・・?どこから来る・・?}
コ−ドは、全神経を集中する。
ザッ
「そこかっ!!」
ドォォォン
「なに!?」
今まさに襲いかかろうとしたライツを、コ−ドのチャ−ジ・ショットが射止める。
「き・・貴様ぁ!!よくも・・よくもこの俺に!!」
そう叫び、胸を抑えるライツ。
撃たれた箇所は、少なからずスパ−クしている。

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