「神聖な闘いに飛び道具を用いるとは・・残念でなりませんよ・・・
ロックマン・コ−ド・・」
ベルザは、そう呟くと、「やれやれ」と言った感じで、溜め息をついた。
{ダメか・・これ以上バスタ−を撃っても弾かれるだけだ・・・。
やっぱりセイバ−で闘うしかないか・・・}
ヴァィン
そう考えたコ−ドは、無言で肩のセイバ−を抜いた。
ガシャンと言う音と共に、セイバ−の筒が銃口に収納され・・。
ヴァィン
蒼い刃が発生した。
「なら・・・お望み通り行ってやるぜぇぇ!!」
「そうこなくては!!」
キンキンキンキンキン
二人は瞬間、突撃し、凄まじい攻防を繰り広げた。
「くっ!」
キィィィン
堪えきれなくなったコ−ドは、ベルザのサ−ベルを弾き、後方へ大きく跳躍した。
「ハァ・・・ハァ・・」
無事着地したコ−ドは、ブレ−ドを構え直した。
今だ、コ−ドの眼光はベルザを捕らえている。
「ほぉ・・・なかなかではありませんか・・・」
ベルザは依然、余裕の表情をしている。
「くそ・・・このままじゃラチが開かない・・・なにか手はないのか・・?」
コ−ドは小さくそう漏らした。
「なにか・・・」
そう呟くコ−ドの視線が、バスタ−に注ぐ。
「!」
どうやら何かを発見したらしい。
「小細工は無用ですよ・・!」
ドッ
そう言った瞬間、ベルザは凄まじい勢いでコ−ドに接近した。
しかし
「っ!?」
バチバチバチバチ
一瞬、ベルザは我が目を疑った。
「うぉぉぉ!!」
バチバチバチ
ヴァァァァァィン
なんと、コ−ドの右腕から発生しているレ−ザ−・ブレ−ドが、
見る見る内にその出力を増しているのだ。
「リミッタ−・・・解除だ!」
ブレ−ド・ア−マ−の出力は膨大である。
しかし、そのエネルギ−は使う者の身体を破壊しかねない。
更に、酷いときには死すらありえる。
しかし、ブレ−ド・ア−マ−には、特殊なリミッタ−が設置されている。
これによって、普段は、使用者の負担にならない程度の出力に抑えられている。
そして、今。リミッタ−が解除され、ブレ−ド・ア−マ−の真の力が発揮されようとしている。

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