「ハァ・・ハァ・・貴様・・・。」
「・・・・。」
今の一撃で、完全に足をつぶされたライツは、
その場を動く事が出来ない。
おそらく、光速移動は、出来て後一回だろう。
ヴァィン
コ−ドがセイバ−を構える。
「フン・・一騎討ちか・・。面白い!」
ドォォォン
「うぉぉぉ!!」
ダッ
ライツとコ−ドが互いに突進し合う。
キィィィィン
強烈な音と共に、二つの影が交わる。
そして・・数秒後。
ドゴォォォォン
ライツの上半身と下半身が真っ二つに斬り裂かれ、
爆裂した。
カチャン
コ−ドがセイバ−を納める。
「ライツ・・・手強い相手だった。
僕は・・僕が倒した君の分まで、フラットと闘ってみせる。
さようなら・・。」
コ−ドは、ライツの破片に、そう呟くと、振り返った。
なぜだろう・・。
ライツは敵だった。
間違いなく敵だった。
しかし、コ−ドは奇妙な友情を感じていた。
ベルザの影響だろうか?
純粋に剣を交え、死んでいった。
そして・・ライツも。
きっと彼も、フラットの命令など関係無しに、
コ−ドに挑んだのだろう。
フラットの命令なら、最初の内に暗殺する事だって出来ていたはずだ。
しかし、彼はあくまで正々堂々、コ−ドと闘ったのだ。
それだけは・・・疑い様のない事実なのだ。
「フラット・・もう誰も殺さない。
次は・・お前だ!!」
キィィィン
コ−ドのア−マ−が、コ−ドと分離し、
変形していく。
そして、出来上がったのは、
丁度コ−ド一人が乗れる程度の、小型のライドメカだ。
「行くぞ!!」
コ−ドは、ライドメカに飛び乗ると、
北へ向かって飛んだ。

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