ズバァ
「・・・!!」
その瞬間・・・。
黒い刃が、蒼い鎧を切り裂いた。
そして
「ぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
その蒼い鎧から、とめどなく噴出する紅い液体。
そして、その光景を邪悪な笑いを浮かべて見つめる黒い鎧。
「ハハハ・・・ファ−ハッハッハッハッ!!!」
辺り一面に、悲鳴と笑い声が響く。
「く・・くそぉ・・・」
凄まじい苦痛を押さえつけ、コ−ドは気力で立ち上がった。
しかし、コ−ドの身体・ア−マ−は限界だった。
今まで、度重なる激戦を潜り抜けて来ながら、彼は一度として、諦めることをしなかった。
そして今・・その負担が、一気に彼の身体を襲ったのである。
「しぶといね。僕のソ−ドで死なないなんて・・君、良い根性してるよ。
でも・・その根性もいつまで続くかな!!?」
「・・・まるか・・」
「ん?」
「負けてたまるかぁ!!!」
コ−ドは、ギシギシと悲鳴を上げる関節を無視し、バスタ−をチャ−ジし、一気に放った。
ドォォォン
蒼い閃光が、アンダンテを包む。
「やったか!?」
確かな手応えを感じたコ−ド。
しかし
「だ・か・ら・・無駄だって言ってんのが解んないかなぁ〜。」
なんと、コ−ドのフルチャ−ジショットですら、アンダンテに傷を入れる事は出来なかった。
「バスターが・・効かない・・・?」
コ−ドは、セイバ−のみならず、バスタ−までまるで効果がないことに、多少の絶望を覚えた。
「そうそう。君の武装は、僕に全然通用しないの。解ったら、おとなしく殺されようね。」
アンダンテは、小さな子供を相手にするように、コ−ドを小馬鹿にした。
「ま・・負けるのか・・・」

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