「大丈夫か!?」
コ−ドは、右手の袋を左手に持ち変えると、ヒカルに手を差し出した。
「あ・・ありがと・・」
ヒカルは、コ−ドの手を取って、立ち上がろうとしたが。
「痛!」
ドタッ
足に力が入らないのか、またしても転んでしまう。
「仕方ないな・・ほら・・僕が背負って上げるから。」
「う・・うん・・」
そう言うと、コ−ドは、ヒカルを背負った。
「おっ!結構重たいなぁ・・」
コ−ドが、からかうように言った。
「ひっどーい!私そんなに重くないもん!!」
ヒカルが、コ−ドの頭をポカポカ叩きながら言った。
「アタタタ!冗談だって。じょーだん!」
コ−ドも、笑いながら、許しを請う。
「「ハハハハハ」」
数秒後、二人は、同時に吹き出した。

コ−ドはなにか”暖かい安らぎ”と”全く新しいなにか”を感じていた。

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