コ−ドの右手が、焔に包まれる。
ビィィィ
コ−ドの目の前に、レ−ザ−が迫る。
しかし
「ぅぉぉぉぉぉ!!」
コ−ドの”フレイム・ストライク”が放つ高温によって、
辺り一面の大気が乱れ、レ−ザ−の直進性が奪われ、レ−ザ−はあらぬ方向へと屈折していった。
「なにっ!!なんでっ!?」
ビィビィィ
レ−ザ−が通用しない事に驚いたリスグニアは、更に数発レ−ザ−を放ってきたが、
コ−ドのフレイム・ストライクによって、またしても屈折させられてしまう。
「喰らえぇぇ!!」
コ−ドがリスグニアに急接近する。

−−レ−ザ−袍発射まで、後十秒−−−
すでにレ−ザ−袍は、エネルギ−が充填されている。

「ぐぇぇぇ!!!」
リスグニアの悲鳴と共に、コ−ドが拳を振り上げる。

−−レ−ザ−袍発射まで、後三秒−−−

「フレイム・ストライク!!!」
ズゴォォォ

−−レ−ザ−袍発射まで、後一秒−−

ドゴォォォォン
その瞬間、コ−ドの拳がリスグニアを貫き、リスグニアの身体が木っ端微塵に吹き飛ばされた。
「ハァ・・ハァ・・ハッ!レ−ザ−袍は!?」
コ−ドは、素早く窓の外に視線を伸ばした。
ヴヴヴヴヴ・・ヴヴ・・・
先程まで収束していたエネルギ−は、中和され、レ−ザ−袍は、静かに停止した。
「良かった・・・」
コ−ドは、一言そう呟くと、途端に疲れが出たのか、その場に座り込んだ。
「レ−ザ−・リスグニア・・・お前のブラスト・レ−ザ−・・有効に使うからな。」
そう言うと、コ−ドは、足元に散らばったリスグニアの残骸の中から、武器ユニットチップを取り出すと、
それをバスタ−にはめ込んだ。

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