「・・ああ・・やり直せるさ・・きっと・・。」
コ−ドは、優しい笑顔を浮かべると、フラットに手を差し伸べた。
・・・・・・
ドタッ
「・・・え・・・?」
コ−ドの左胸を、紫色の閃光が貫いた。
突然の出来事に、防御することなど出来ず、コ−ドの身体に激痛が走る。
撃ったのは・・・フラット。
「オレは・・何を・・?」
フラットは、煙を上げるバスタ−を見詰めて呟く。
突然身体が動いた。
もう闘う気などなかった。
「くっ・・くぅ・・・フラット?」
コードは、この時初めてフラットの異変に気がついた。
なんと・・フラットの身体を、ドス黒いオ−ラが包んでいるのだ。
「オレは・・一体・・?」
ドクン
「な・・?」
−困るな・・その程度の相手に遅れを取るなど・・。
ドクン
頭の中で声がした。
総てを滅っさんとする・・邪悪な声。
「フラット・・!」
溢れ出る鮮血を押えながら、コ−ドが必死に呼びかける。
−フフ・・まぁいいだろう。元々貴様など・・ただの手駒・・オモチャに過ぎないのだからな・・。
だが・・もう少しだけ遊ばせてもらおう。
私と代われ。
「なに・・!?」
次の瞬間・・既にフラットの意識は無かった。

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