「く・・・くそ・・・。」
殴られた箇所が激しく痛む。
なんとか立ち上がるが・・今のダメ−ジは相当のものだ。
膝が笑っている。
「サ−ビスタイムは終わりだよ。コ−ド。
しかし残念だな・・。まだここまで弱いとは・・。」
フラットがゆっくりと歩み寄ってくる。
言動から見て、相当手を抜いていたようだ。
「まだだ・・・まだ・・。」
コ−ドは再びレ−ザ−・ブレ−ドを構える。
しかし、彼は目に見えて疲労している。
「ほぅ・・弱いは弱いなりに随分頑張ってくれるな。
しかし・・無駄な努力だ。」
ヒュン
ドゴ
「ぐはっ・・!!」
一瞬にしてコ−ドの懐に入ったフラットは、強力なブロウを放った。
バギ
そして、更に浴びせ蹴りを放ち、コ−ドを床に叩き付ける。
「くっ・・ゲボ・・!げほ・・!」
コ−ドの口から大量の血{オイル}が吐き出される。
どうやら、内部機構に大きなダメ−ジがあったようだ。
「消えろ・・!」
「なに・・!?」
ドォォォン
「ぐぁぁぁ!!」
フラットは、自らのバスタ−の銃口をコ−ドに突きつけ、
超至近距離から発射した。
紫色の閃光に飲み込まれていくコ−ド。
「ふっ・・所詮こんなものか・・。」
フラットは、そう吐き捨てると、振り返った。
だが・・
ヴィィィィン
エネルギ−充填時の独特の音が響く。
「なん・・だと・・?」
ドォォォォン
「ぐぉ!!」
ゆっくりと向き直ったフラットを、蒼い閃光が包んだ。
そして・・それを放ったのは・・。
「まだだ・・まだ・・負けて溜まるか・・!」
漆黒のア−マ−を装着した、コ−ドであった。
そして、そのバスタ−の銃口からは、微かな煙が立ち上っている。
「く・・はっはっはっはっ!驚いた。まだこんな力が残っているとはな。」
ヴァルキリ−・バスターの威力によって、多少傷が入ったア−マ−を気にも留めず、
フラットはその笑い声をコ−ドに浴びせた。
「負けて・・溜まるかぁぁ!!」
コ−ドは、そう叫ぶと、猛スピ−ドでフラットに突っ込んでいった。

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